ご無沙汰をしておりますです。昨晩も雷を伴った大雨が北京を襲いました。「ぺ、ペキンが亜熱帯化している・・・」と思ってましたら、どうも水不足のために人工雨を降らせているらしいです。

昔、ガンダムの中で、お母さんか誰かを訪問するため外出していたアムロが急に降ってきた人工雨に濡れてしまって「どうせ降らせるなら前もって知らせてくれよな」と憎まれ口をたたいていたことを思い出しました。真夜中、街が寝静まった頃に雨が降り出すように調整するって難しいんでしょうかね。まあ、人工雨の世話にならないことが一番でしょうけど。

昨晩は世界的に有名なバイオリン演奏者川畠成道さんのチャリティー演奏会が長富宮飯店で行われて、観客誘導のボランティアとして参加してきました。ロンドンを拠点に生活をされているという川畠さんのお名前は今回はじめて知ったのですが、今一番コンサートチケットが手に入りにくい演奏者だそうで、サイトを見るとすごい経歴をお持ちです。カーネギー、サントリーホールなど大舞台で演奏するほかにも今回のような慈善活動にも力を入れているようです。現在35歳のご自身は、8歳の時に服薬した風邪薬の副作用で両眼ともほぼ失明状態です。

そんな前評判をほとんど知らずに昨晩の演奏を聴いたのですが、これがすごかった。時に勇ましく、時に祈るように、技術的にも情緒的にも超一流なんです。北京に来て以来、こんな非の打ち所のない音楽を聴いたのは初めてです。アンニョ、ジャンルは違えど、デビット・タオの2005年北京コンサと並ぶかな。いやぁ、とにかくいい時間を過ごしました。CDも7枚出されているようです。