久しぶりに強い雨と雷に遭いました。さっき22時15分頃に職場を出たら、ものすごい雨雨。おまけに青光りする雷が次々と。日本ではこの位しょっちゅうだったと思うけど、北京ではなかなかないですわ。たまに来るときはでかいのがドンとやってくるのが大陸的ですね。

スピードは出さずに運転して、建国門の友諠商店の交差点に着いて青になるのをぼへっと待ってると、前方に見えるのが左折禁止なのにウインカーを出して交差点にとろとろ進入しているタクシー4台。

「なんだ??集団催眠で血迷ったのか」と疲れた頭で考えながらよく見れば、前方の信号が消えて作動してないじゃないですか。そうか、雷でイカれちゃったんですね。ここまで来る間の信号機はみな正常だったけど、こんな大きな道路(片側3~4車線)の信号がプッツンしたんですねぇ。

どさくさにまぎれて左折しようとするタクシーはまだ悪夢の前兆に過ぎませんでした。それからというもの四方から車やらバスやら自転車やらがぐにゃぐにゃに入り乱れて、それはそれは地獄絵巻を見ているようでした。

私はといえば、ここで突っ込んだらにっちもさっちもいかなくなると思って、交差点の手前で悠然と構えてましたら、後ろからビービーうるさいのなんのって。仕方ない、回り道をしてもどうせ渋滞しているし、ガソリンの残量も心もとないし、ガソリンは昨日また値上げされたし、ということでタイミングを見計らって突入しましたさ。

斜め前後ろから、前横から車の頭が突っ込んでくる中を何とか切り抜けて、無事に家に帰ることができました。大都市北京で今後自然災害がないとは考えにくいなか、緊急事態発生時のハード面での整備はどうなってんだろ、と思います。また、パニックになったとき、人民はどういう行動をとるんだろ、と不安になります。阪神淡路大震災のとき、人々は秩序を持った行動をとったと聞いています。反対にどこかの国では商店を襲撃する略奪犯罪が頻発したとも。

北京で暮らして日頃から目にする、人民の行列への割り込み根性、バスや地下鉄の席取り根性といった「われ先に」をモットーに生きているような様子からすると、失望感がぬぐえませんが、もしかすると意外に混乱の中からリーダーが現れて統治を始め、早くに秩序が形成されるかもしれないですね。